日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2019年12月26日3ヶ月も必要なんですか?


日本話し方センターの話し方教室ベーシックコースでは、無料の教室見学を、無料体験教室という名前で行っています。

私は、見学に来られる方とお話をさせていただいており、その際に様々な質問にお答えしています。



先日、見学に来られた方から「ベーシックコースは3ヶ月のコースですが、そんなに長く通う必要があるんですか?」という質問をいただきました。

私は、3ヶ月は必要だと思っていますので、その様にお答えしました。

今回はこのことについて述べたいと思います。

 

3ヶ月必要という理由の1つ目は、話し方の上達にはそれなりに時間をかけて練習し、相応の場数を踏むことが必要だからです。

3ヶ月で修了するベーシックコースは、話し方全般について網羅的にお伝えし、トレーニングを行っていただくコースです。

毎回2時間の講座は、まず40分~50分、話し方に関する様々な講義を行います。

その後、教室の前に立って2分間のスピーチをしてもらい、そのスピーチに対して講師がアドバイスを行います。

話し方には人それぞれの改善点があります。

声をもっと大きくした方がいい人、

滑舌をより良くした方がいい人、

もっとゆっくり話した方がいい人、

話を簡潔にした方がいい人 などなど。

講師は、その人に応じたアドバイスをお伝えします。

そして一つのことが改善できたら、次のことを改善すべくアドバイスを行います。

これを繰り返すことで話し方は上達していきます。

数時間のレッスンでは、練習も十分できず場数も少ないので、気付きは得られても身につけるまでには到りません。

多くの受講生は、全12回の講座のうち、6~7回くらいで堂々とスピーチをされますが、大半の方はまだ手足が震えている、と仰います。

あがりを抑えるにはそれくらい、時間と場数が必要ですし、早口や滑舌の改善なども同様です。

 

3ヶ月必要な2つ目の理由は、日常でも話し方の改善を活かしていただきたいからです。

教室で改善した話し方は、日常の中でも実践し、その変化を実感していただきたいのです。

これにより、更なる改善意欲も湧きますし、ご自身のスキルとしても定着します。

実際に、受講された非常に多くの方が、教室で身につけたことを職場等で実践し、

「今のスピーチ、とても説得力があったよ。」

「今日の報告は具体的でわかりやすかったよ。」

と言ってもらえたという成功体験を積まれています。

そうした経験をするには、3ヶ月程度の期間が必要です。

 

そして、3つ目は、3ヶ月間講座に通っていただいている間に色々な気付きを得ていただけるからです。

話し方教室ベーシックコースを受講されている間は、話し方について常に講義でインプットがあり、スピーチというアウトプットについて考えたり意識したりします。

つまり、話し方について、常に意識している状態が続きます。

そうすると、日常生活の中でも色々な気付きや変化があります。

スピーチを考えているうちに、言葉を意識するようになり、口にする言葉の種類が増えた、

あがり症が改善しただけでなく、ほめことばの講義を聞いて実践したら、人間関係が目に見えて改善した、

人前で話ができるようになった他、挨拶を実行するようになり、気楽に話ができる人が増えた、など。

 

以上のようなことから、私たちは話し方の改善には、相応の時間が必要だと思っています。

ご参考になれば幸いです。

一方で、私たちは2日間集中セミナーも開催していますが、その効果などはまた別の機会にお伝えします。
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