成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

「相手と自分をもっとほめよう」


私は今まで人をほめることはあまりしていませんでした。
私自身も最近人からほめられることがありませんでした。これまで「出来てあたり前」の環境だったからでしょうか。
「否定禁止型(短所指摘型)」の環境で過ごしてきた時間が圧倒的に長いからかもしれません。

私は今まで、「部下をほめるより叱って、反発してもらうことで、やる気を引き出す方針」でやってきました。
ところが「反発して」もらうつもりで言ったひとことが、反対に退職への引き金になってしまったこともありました。

「Kさん、8割の人が2ヵ月間連続目標値を達成しているのに、何で2ヵ月も連続クリア出来ないんですか。下、2割にいるようじゃあまずいよね・・・」
「すみません・・・」
会議室に呼んで、他人には見られないように注意はしていましたが、Kさんの顔色が変わっているのを見た同僚から
「あの人は叱るよりほめたほうがいいんじゃないですか?」という意見をもらいました。

そんな時「話し方教室」で、ほめことばについて学びました。ほめることに関して3つのことが特に印象にのこりました。
1、「ほめことばは人の一生を左右する」
2、「ほめことばは才能を伸ばし善行を生む」
3、「教育とは励ましである」

私にとってこれは革命です。今までと正反対のことでした。
“確かに叱られたことよりほめられたことのほうが良い印象にのこっているな・・・”
“今までの方針をいったん止めて、まずは何か一つでもいいからほめてみよう・・・“
さっそく実行です。
「Aさん、高額受注おめでとう!! 今のトークもわかりやすくてよかったですよ・・・」
「あら!! 鈴木さんほめてくれるんだ・・・珍しいけどうれしいわ!!」
「Bさん、今の説明すごく熱が入っていて、私が買っちゃおうかなって気分になりました」
「うれしいわ・・・鈴木さんにほめていただいて、説明に自信がつきました」
私がほめることはよほど珍しいことらしく、ほめられた本人がびっくりしていました。
半信半疑でしたが、一日に一つはどこかで誰かをほめることを実践しているうちに、かなりの効果があることを実感しています。

これからも相手をほめることでポジティブに、そして有森裕子さんのように、自分で自分をほめることで、さらにポジティブな生き方をしていきます。

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