「相手を変えるためには自分が変わる」
私は、20数年来のワーキングマザーです。
ある時期から、子どもと仕事の両立に悩みを抱え、まったく自信を失ってしまいました。
話すことが恐くなり、子どもには暗いことばや苛立ちのことばしかかけてあげられない母親になっていました。
多感な時期の息子は心を閉ざし、会話は最低限の単語しか話さなくなりました。
私自身も職場でも、簡単な事務連絡さえ、小声でボソボソとつぶやくようにしか話せなくなっていました。
こんな自分自身を変えたいと思い、日本話し方センターの資料を取り寄せました。
「話し方は生き方だ」の一文が目に留まり教室に通うことにしました。
勉強を始めて驚いたのは、お辞儀・挨拶をとても重要視していることです。
そして、プラス積極思考や相手の立場に立ったものの考え方など、幸せに生きるための心のあり方・人間関係の築き方をわかりやすく指導していただけたことです。
家庭では息子に明るく「おはよう!!」と挨拶をするようにしました。
その上にプラス積極思考で明るく前向きになる言葉と、相手を思いやることばを選んで話しかけるようにしました。
何日か続けていくうちに、初めは挨拶を返してくれなかった息子も、挨拶を返してくれるようになりました。
そしてその後、幼い頃、暗い母親に感じていた「いらいらしていて、恐くて話せなかった・・・」という気持ちも話してくれるようになりました。
大きな変化でした。職場でも、日常生活のあらゆる場面で、明るく、大きな声で話をすることにも抵抗がなくなりました。
「明るくなったね・・・」といっていただけるようにもなりました。
家庭は人間関係の最小単位だと思います。
それさえも良くできなければ、外へ出ても良い人間関係が築けるはずがないと知りました。
この教室で学んだ「相手を変えるためには自分が変わる」を実践して家庭が良い方向に変わり、自信が回復してきたことは、大きな成果になりました。