体験談で話そう
毎週月曜日の朝礼で
「もっと仕事の効率化を図って…」とか、
「お客様の満足アップを…」
なんて話をしている間、皆はあくびをこらえて「早く終わらないかな…」
というような顔をしていると感じていました。
朝礼のネタは、月曜日の朝刊かインターネットでササッと検索し
“まあ、今日の話題はこれでいいか!”と適当に選んでいました。
ところが教室に通い始めて、気付かされたことがありました。
それは、自分の体験にもとづいた「裏付けのある話」が説得力のある話である
り、私のインターネットや新聞の受け売りの話は、みんなのこころには全く
響かない話だったということです。
教室で、「一日5分の振り返りを行い、自分の失敗を書き留め、反省すること
が話のネタになります」と教えられ、「反省ノート」を作り書き残すようにし
ました。
次の週の朝礼がきました。
私は、恥ずかしい気持ちを抑えて、自分の失敗をみんなに話すことにしました。
お客様に持って行った手土産の袋の中に、うっかり領収書を入れたままにして
しまい、渡してしまったのです。翌日お客様から電話がかかってきました。
「鈴木さん、袋に領収書が入っていましたけど、会社に送りましょうか?」
と言われ、顔から火が出るような恥ずかしい思いをしてしまいました。
私はみんなには、私と同じ失敗をしないよう、もう一度確認することの大切さ
を話しました。
すると、みんなは真剣にうなづきながら話を聞いてくれました。
本当に大きな気づきでした。これからも手を抜かず、体験談を盛り込み、
しっかりと朝礼のネタを準備します。
そして、人の心も豊かにできるような言葉を発信できる人になれるよう、言葉
を大切にしていきます。