成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

材料を集める

私の職場では、毎日交代でスピーチを行う文化があり、必ず週1回は
自分の番が回ってきます。
“あぁ、また朝礼か…何を話したらいい分からないし、
仕方がないから今日も適当にやり過ごすか…”
「おはようございます、先週は訪問件数5件、
今週は8件目指して頑張ります。本日もよろしくお願いします」

3ヵ月前までは、適当にその場をやり過ごすだけの、周囲にとっても、
私にとっても全く意味のない朝礼でした。
みんなつまらなそうだな…なんでこんな話しかできないんだ…と、
いつも後味の悪さだけが残る日々でした。

そんな時に出会えたのがこの教室でした。

講義の中で「何を話せばいいか分からないということは、
普段の生活の中での観察力がないからだ」ということを学んだ時、
ガツーーーンと衝撃が走りました。
人前で上手に話が出来ない私に欠けていたのは、まさにこの部分だったんだ。

それからというもの、人の話を聞いて心に残ったこと、
新聞・ニュース・雑誌を見て感じたことや、
好きなドキュメンタリー番組を見て感じたことなど、
気に留まったことは、すぐにiPhoneのメモ帳に入力し、
自分なりの観点で必ず意見も入れることを始めました。

つい先日の朝礼では、このような話題でスピーチをしました。

「さて、いきなりですが、質問です。この信号機の配色は上と下
どちらの方が正しいでしょうか?佐藤さんどうですか?左が赤?
良い答えですね。ありがとうございます。
実は左が青が正解なんですね~。
このように、普段なにげなく生活していると気づかないことが
身の回りにたくさんあるのではないでしょうか。
普段から鋭い観察力を持って物事をみることで、
今まで見えなかった答えが見えてくるかもしれません。
今日からは横断歩道を渡った時には、この話をふと思い出していただき、
日々の業務の参考にしてみてください。
本日もよろしくお願いいたします」

「自分の言いたいこと」が出来上がると、人に話したくなります。
これが出来ているのと、出来ていないのとでは、
自分のスピーチに向かう意識は大きく変わるのだなと、
改めて気が付くことができました。

これからも、もっともっとスピーチが楽しみになれるよう、
普段から話の材料を集める努力を続けていきます。

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