成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

母に笑顔が戻った

「もう、お母さん疲れたわ。お父さん、ご飯食べてくれないし・・・」
「何言うてんねん! 何かいい方法があるはずやで!」

枯れ木のような母に、私はつい大声を出してしまいました。
クリスマスに帰省したときのことです。

父が病気になり、今は母が看病をしています。
最近の母はグチが多くなり、体調も悪くなってきました。

その時、私は話し方教室で学んだ「プラス積極思考」のことを思い出しました。

「お母さんみたいに、何でも悪い方に考えとったら病気になるよ。
でも、ええように考えとったら元気になるねんで。」
「あんたは、何もわかってない」
と、母は聞いてくれませんでした。

それから数日後の年末、暗い気持ちで再度、実家に帰りました。
「ただいま・・・」と玄関を開けたときのことです。
そこには「おかえり!」と迎えてくれる、ひまわりのような笑顔の母がいました。

「お母さん、手抜きで家事を作ることにしたんよ。」
「お父さんが、ご飯食べてくれるようになったんよ。」

うれしそうに話す母には、1週間前の暗い姿はありませんでした。
私は、母に話を聞いてもらえなかったと思っていたけど、ちゃんとプラス積極思考の話を受け止めてくれたんや、お父さんがご飯食べれるように、いろいろ考えたんやと、嬉しくなりました。

今まではグチを聞くことが1番良いことだと思っていました。でもそうではない!
相手の立場に立って、物事を考えるなら、必要な言葉があるのだと思いました。

おかげで母との親子関係が深まった感じがします。私も母に負けないように良い言葉を使い、良いものの考え方をします。
これからもプラス積極思考で行きます。

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