準備の本当の意味を知った
「とても早口で話し方に抑揚がなく、説得力がない。」
二年前に受けた、昇進試験のプレゼン演習でこんな評価を受けて以来、人前で話すこと、会議を仕切ることを避けてました。
ところが他部署を交えた会議のファシリテーターをやるよう、上司から支持を受けてしまったため、この教室への入学を決めました。
入学して、最も印象に残っていることは、準備がいかに大切であるか、ということでした。
30回は練習しましょう。初めて聞いたときは、30回も必要?いやいやそんなに出来ないでしょ。そう思いました。
でも、自分から話ししたいと思えるくらいになるためには、それくらいの練習が必要なのだといいうことを知りました。
その日から、会議に参加する部署のこと、彼らが担当している会社のことを調べました。
どんな人なんだろう?自分が担当だったらどんな提案をするだろう、と、ひたすらシミュレーションを続けました。
そして迎えた会議当日。
私を含めて全部で13名。
9名は私より役職が上です。
やっぱり緊張します。
会議が始まりました。
「鴨下さんの話を受けて、下田さんはどう思われますか?」
「あ、わりー、お客さんからの電話だ」と出て行ってしまったので、
「それでは田島さんはどうおもわれますか?」
「私は反対よ。そんなことをしているから売れないのよ!」
(えっ、そこで反対意見いうんですか~?勘弁してくださいよ・・・)
心の中で文句を言う事もしばしばでしたが、笑顔を絶やさず、なんとか会議を終えました。
二日間に渡った会議が終わり、感謝の思いを込めて、「本当にありがとうございました」と
参加者にお礼を言いました。
すると、
「鈴木さん、良かったです!会議で出てきたソリューションはお客様に提案に行きますので、一緒に来てくださいね!」
「本当ですか?すごく嬉しいです。是非ご一緒にさせてください。!」
他にも、参加メンバー全員からねぎらいの言葉をかけてもらいました。
準備してよかった! 心からそう思いました。
「人事を尽くして天命を待つ」といいますが、人事を尽くすとは、自分がやりたくなるまで準備をすることであると、この教室で教わりました。
これからも、自分がやりたくなるまで準備をして、仕事に取り組んでいきます。