聞き手思いの話し方に徹しよう
「話の内容は良いけれど早口になると分かりにくいですね」
「全体的に情報量が多くて話が分かりにくいです」
セミナー講師になって3年目の私に寄せられる評価は、
築きあげてきた自信とは対照的に、周囲に要求されるレベルが高くなり、
壁を感じていました。
先輩が話し方の勉強をしてから、劇的に講師としての評価があがりました。
私もすすめられ教室に参加しました。
私は「テクニックさえ身に付ければいいんだ」と安易に考えていました。
教室に通い「挨拶」や「スキルだけではなく、ものの考え方や心の持ち方」
など、話し方の奥深さを学び、
私自身の聞き手への意識の甘さが壁を作っていることに気が付きました。
何よりもハッとしたのは
「話す時の心構えは1対1、聞き手の集団は個人の集まり」
ということでした。今まで大勢に話をするという意識で話をしていました。
1対1ですと自然な話し方ができるのです。
さっそく、教室の教えを実践しました。
事前の準備はもちろんのこと、
「こんにちは」「こんばんは」明るく大きな声で挨拶しました。
そして、参加者を意識しながら、落ち着いてゆっくりと、
ともに呼吸を合わせながら、話すことを実践していきました。
次第に以前と同じ内容なのに、聞き手から感じる空気が変化している
ことを感じ始めました。
そのことは、セミナーリピートの方の声が教えてくれました。
「前回は正直途中からついていけなくなりましたが、
今回のセミナーは先生がそばに寄り添ってくれていたかのように心地よく、
分かりやすかったです」
私の使命はセミナーを通して、一人でも多くの人に、仕事の知識を広げ、
安心して相談をしていただけるようになることです。
お客様の呼吸に合わせた言葉は力強いものです。
お客様の信頼をつかみ、使命を果たせるように
「聞き手の心を掴んで離さない話し方」を大切にしていきます。