成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

話の材料を集めよう

「本日はお忙しい中お越しいただき、どうもありがとうございます」
「いえいえ」
「それでは、本題に入らせていただきます」

これは、私が取引先と打ち合わせをする際の冒頭の会話です。
本来なら、雑談をして場が和んでから本題に入りますよね。

しかし、私にはできませんでした。
それは、雑談をすることに対して苦手意識があったからです。

飲み会での会話です。
「休みの日、何しているの?」
「家でテレビを見ています」
「なんの番組?」
「いろいろです」
これでは、話を続ける気がないと思われますよね。

もっと話を続ければいいのに、自分の会話力に自信がなくて、すぐに会話を終わらせようとします。
こんな風に、子供のころから人と話をすることから逃げてきました。
そんな自分が嫌いで、何としても直したいと思い、こちらの教室に入りました。

そして、3回目の講義で「話の材料の集め方」を学びました。
「話せない大きな原因は材料がないからだ」という話を聞き「そうだったのか!」と納得しました。

次の日から話の材料集めを始めました。
ある日、取引先との打ち合わせが終わり、エレベーターまでお見送りしました。
今まで、会話が続かず、エレベーターが閉まるまでは地獄の時間でした。
「早く閉まれ~!」と念じてました。
しかし、話の材料の集め方を学んだあとに、取引先のことが掲載された新聞記事を発見し、話題としてストックしていました。
「新聞で、アミューズメントパークに出店している御社のブースが子供たちに人気だという記事を読みました」
「そうなんですよ」
「ロボットのプログラミングができるなんて、私が子供時代には想像できなかったです」
会話が続きました。
もっと話していたい!
「エレベーターよ、閉まるな~」と思いました。

なんだか、取引先の方の笑顔もいつもより明るい感じがします。
ほんの少しの会話でしたが、相手との距離が縮まった気がしました。

この経験から、私は日ごろから話の材料を集めることの大切さを学びました。
これからも「材料を集めようとする意欲を持ち」どんどん自分の中の引き出しを一杯にしていきたいと思います。

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