2019年12月22日「わかりやすい」教室です
昨日、話し方教室ベーシックコースの12月土曜教室が開講しました。
土曜教室は、1日で2講座行います。
6日で終えることができるので、遠方からの参加者もいらっしゃいます。
過去には金沢、新潟、大阪などから通っていただいた方がおられました。
昨日も沼津から参加いただいている方がいた他、無料体験教室に参加するために、わざわざ新潟県上越市から参加された方がいらっしゃいました。
そして、無料体験教室に参加後、「このままこの教室で続けたい」とのお申し出をいただきました。
この方は、会社の経営者で、外部の会合のリーダーを務めることになったのを機会にきちんとした話し方を身につけたい、とのご希望でした。
受講を決められた理由として「講義や実習でやることがわかりやすい」と言っていただきました。
私はこの「わかりやすい」という言葉を聞いて、本当にうれしく思いました。
日本話し方センターの話し方教室では、話し方の向上や人間関係の改善のためのスキルや心構えを、できるだけわかりやすく解説しています。
私はこの「わかりやすさ」には、3つのポイントがあると思っています。
1つ目は、以前のブログにも書きましたが、お伝えしていることにすべて理由がある、ということです。
講師は、なぜ話の前に主題を言うのか、なぜ一文は短くした方がいいのか、など、講義でお伝えしていること、アドバイスしていることの根拠を必ず示します。
「はじめに主題を言うのは、話の方向性を示すことで聞き手が安心して聞けるからです。新聞の見出しのような役割です。」
「一文を短くすると、間が取りやすくなります。また、え~などの言葉ぐせを沈黙に置き換えられるので言葉ぐせも少なくなります。」
これにより、単にやるべきことだけをお伝えするより納得感が生まれ、やっていただく確率が高まります。
2つ目は、これも以前にブログに書いた、できるだけ「動作表現」でお伝えしていることです。
例えば、スピーチの練習は、声に出して30回以上、時間を計りながら、とお願いしています。
更に、原稿全体を3つに分けて、1つを10回ずつ練習してください、とお伝えすることもあります。
このように、具体的に行動に移せるレベルの表現でアドバイスをしています。
3つ目は、講義でお伝えしたことを実習で機会をとらえてお話していることです。
毎回、講座前半の講義では様々なスキルをお伝えしています。
そして、後半のスピーチ実習の講評で講義の内容を、受講生に合わせた形でアドバイスしています。
「主題をもっと短くして言い切ってください。」
「随分抑揚がつくようになってきましたね。もう少し間をあけて話すともっと説得力が増しますよ。」
「とても具体的な話でしたね。聞いている人がイメージしやすいスピーチでした。」
これからも、日本話し方センターの話し方教室では、受講される方が具体的に行動を変えられるよう、よりわかりやすい伝え方をしていきます。